質の高い工芸品
かつて盛岡城の外堀の役目を果たした中津川を東へ渡った中ノ橋、南大通、肴町、紺屋町などを歩くと、藩政時代の面影を今に伝える商家、なまこ壁の土蔵を利用した喫茶店、赤レンガ建築、または花崗岩の壁面に彫刻を施した銀行などが目にとまる。
悠久の歴史と文化に触れるといった感じだ。
盛岡では「南部鉄器」を始め、「南部古代型染」「南部紫根染」など、伝統の技を駆使した質の高い工芸品が今も脈々と生き続けている。
岩手の代表的な工芸品、南部鉄器の歴史は古い。
原料となる南部砂鉄が北上山系から豊富に産出するところから、藩の奨励と保護があって、「茶の湯釜」「鉄瓶」を中心に独自の製品が生まれた。
現在、南部鉄器は国の伝統工芸品に指定されており、重厚で品格ある落ち着いた光沢には優しさが感じられる。