赤レンガ造りの銀行~南部鉄器の工房
岩手公園の東側を流れる中津川に架かる中ノ橋を渡ると、前方左手に赤レンガ造りの建物が見えてくる。
明治44(1911)年に建築された旧盛岡銀行の本店で、現在は「岩手銀行中ノ橋支店」。
市の保存建造物の指定第1号である。
銀行前の交差点を右へ曲がると歴史と伝統に育まれた町並みの中、旧第九十銀行(現岩手リースサービス)が目につく。
明治43(1910)年建築の風格ある造りだ。
この界隈には南部鉄器を製造する工房が何軒もある。南大通りにある「鈴木盛久工房」は、旧南部藩御用釜師になって以来、現在で15代目という老舗である。
この工房では、代表的な「南部鉄瓶」、「茶の湯釜」を主に製造しており、JR盛岡駅コンコースの南部鉄瓶・モニュメント「フクローの樹」のデザイン監修も行なっている。
南部鉄器は、この地方特産の良質な砂鉄を原料に用いて造られる。
重厚な造形美と柔らかな肌合い、落ち着いた光沢のなかに優しさがある。