こんな子がいました その7
彼女は、何人かの大人たちにも子供じみたいたずらをしかけてきたり、ソファのクッションを投げてみたり、と、日頃は考えられないような伸びやかな行動に出た・・・と思ったのも束の間、人前もはばからぬママの厳しい叱責で、ミランダの体はピタリと凍った。
目に少し涙を浮かべ、それでもワッと泣きはしないでミランダはじっと耐えました。
おしゃまでちょっと生意気な性質がたぶん根底にはあるのだろうが、今のところそれを大胆に発揮することは許されない。
こうして時々羽目を外しては怒られて、その度にじっとこらえて、そうかと思えば気まぐれのような抱擁やキスを突然母から受けて少し戸惑いながらもそこは子供、すごく嬉しくなってさっきの「悔しさ」など一瞬にして吹き飛んでしまって・・・というようなことを幾度も幾度も繰り返しながら、ミランダもまた、オーセソティックなフランス女へと成長していくのだろう。
紅茶と一切れの子供用のケーキを前に、その午後私は、可愛い予備軍たちの観察を大いに楽しんだのでした。